PEACE MAKER 最終号 卒業礼拝スピーチ原文【長文失礼

現時点では,進路が決定した人,これから入試に向かう人,様々だと思いますが,これから新たな挑戦が始まることに違いはありません。また,この慣れ親しんだ学校,級友と別れ,新たな世界へ踏み出そうとしている君たちの中には,もしかしたら不安な気持ちを抱えている人もいるかもしれません。

これから始まる君達の生活には,今までよりも自立した精神が求められます。だれからも強制されない時間は今までと比べものにならないほど多くなるでしょう。まさにこれからが正念場なのです。君達がその自由な時間を,自立した精神なく過ごせば,一歩一歩進むごとに生活は崩れていってしまいます。

君たちは今,試練の中にいます。そして,これからの人生は試練の連続です。これは間違いないでしょう。そのまま試練の中にいて,あるいは,試練であることも自覚せずに自由な時間を過ごし,成長することなく未来を過ごすのか,試練を自覚し,挑戦し続けることで輝かしい未来を生きるのか… そう,試練を克服することだってできるのです。一歩一歩です。しかし,私たちはもう力を貸すことはできません。もう君たちは学校を巣立っていきますし,毎日顔をみることもできません。

君達の顔をみて思い出すに,私も18歳の時,卒業後の未来を不安に思い,試練に背を向けて無為に時間を使ってしまった後悔を抱えています。級友,チームメイトと別れる不安,もっと毎日出し切って勉強できたのではないか… あのとき,さぼっていなければ…… 数えだしたらきりがありません。でも18歳に戻ることはできません。つまり,人は年をとるにつれ、取り返せないものが多くなっていきます。そして,失って初めて,それが自分にとってかけがえの無いものであったことに気付くのです。それは日常の一歩一歩の中に何気なくあるものだと。

私はラグビーというスポーツを通して多くを学びました。ラグビーでも人生においても、おかす過ちはその時は気付かないほど小さいです。しかし、半歩遅くても早くても失敗はおこる。半歩遅くても早くてもボールを取りそこなう。大事な一歩はあらゆる場所にあるのです。試合の一瞬のチャンスに… 一分一秒ごとにあるのです。私たちはその一歩を勝ち取るために戦うのです。私たちは全力で、その一歩一歩に死力を尽くし、その一歩一歩を這い進みます。なぜなら私たちは知っているからです。その一歩一歩を勝ち進んでいくことが勝利か敗北かを決めるということを。どんな戦いでも、喜んで仲間のために犠牲になれる人間,自分の利益の為でなく,友の為にチームの為に,社会の為に惜しみなく身体を張れる人間がその一歩を勝ち取ることができるのです。それが生きるということだと思います。

今まさに、君達の目の前には,その一歩があります。不安を抱え,その場で立ちすくむのか,勇気を持ってその一歩を踏み出すのか… だれも強制はしません。不安な気持ちもあるでしょう。そんな時は,共に歩んできた仲間の顔を思い出してください。この3年間で失敗と挫折を恐れず「雄々しく強く」挑戦し続けていくことで最大限に鍛え上げた能力と,友と交わり,共に学び,喜び,互いに正々堂々と向き合い,支えあうことで磨きあげた人間性を,自分の利益の為でなく,友の為に,チームの為に,そして社会の為に惜しみなく発揮することができる男がいるはずです。それが,これから先,ある瞬間が来たときにお互いが仲間のために,チームの為に自分を犠牲にすることができると心の底から信じることができる,かけがえのない友なのです。

2014年度名古屋高等学校卒業生諸君,君たちは今日,一生涯の友を得ました。これは人生の宝です。その宝を胸に,試練から目をそむけず,たまには後悔することもあるかもしれませんが,一歩一歩這い進むような歩みでもいい,挑戦し続けていってください。そして,この学び舎で得た自信と誇りを胸に,全ての事に感謝して,困っている人がいたら助けてあげることができる素敵な人になってください。

 

今までありがとうございました。

3年間の全てのことに感謝します。

 

卒業おめでとう!

 

 

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