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日本は今、大変なんだ!?では通りません。

しばらく「薮研」を放ったらかしにしてごめんなさい!たくさんの子に心配してもらって、リンダは幸せ者です。昨日、リンダは退院することができました。転移は今のところなさそうです。薮下も来月から授業に復帰します。
そう言えば、やってることが小学校の学級会とどこが違うのかよく分からない阿部さんたちが今、目的が何だかハッキリしない記者会見をやってます。あんな言い訳をすればするほど薄汚れてしまうことを、エリート(?)の阿部さんには理解できないのでしょうかね。これでまた支持率が回復でもしようものなら、もうこの国はいよいよヤバイです。薮下が好きな東山彰良が書いているのですが、今の日本は全く「いよいよ後戻りできなくなったことに戸惑い、ふさぎこみ、それを撥ね返すためにはもっと堕落するしかなかった」(文藝春秋『僕が殺した人と僕を殺した人』)と言う状況です。
「薮研の使い方」の連載を再開しようと思っています。もうちょっと待っていてくださいね!

 

英語って、主語がなくてもいいんです!(15)

僕らは音の高さを測るのに、周波数という単位を作りました。でも、僕らの感覚は周波数の高低を聞き分けられないらしいのです。言い換えると、周波数が多少変わっても、「あ、違う!」とは感じられないということです。このことを最初に言い出したのがドイツの心理学者のウェーバーという人です。彼は錘を持ち上げる実験から、人は何キロ増えたかではなくて、何倍になったかしか分からないということを発見しました。ここから、僕らの感覚は対数に変換できる(表現できる)ということが分かりました。例えば、お金の心理的な価値も同じです。1000万円持ってる人がいて、それが1100万円になっても「お金持ちになった!」とは感じない。2000万円に増えると「あ、儲かった」と感じるわけです。確かに、1000円しか持ってないときに500円使うのはしんどいけど、10000円持ってたら500円は屁みたいなものですよね。
これを幸福感に置き換えてみても、同じことが成り立ちます。「楽しい」という感覚も、やっぱりウェーバーの法則に当てはまるような気がします。色んなことを経験するとき、「初体験」のインパクトは大きいのですが、楽しさが増えたと感じるためには、その倍の楽しさを体験をする必要があるわけです。そんなことは年を取れば取るほど、そう簡単にはできません。ということは、高校生の君たちは人生の中でとても「濃い」時間を過ごしているわけです。だから、今を大切にしてくださいね。「濃さ」でいくと、薮下やリンダはもう人生の90%を走り終えてる勘定です。
あ、リンダの手術が6月7日に決まりました。その前後はちょっとバタバタするので、しばらくブログはお休みします。今は風邪を引くように皆、ガンになります。リンダの風邪が治るように祈っていてくださいね!

英語って、主語がなくてもいいんです!(14)

人を好きになることが甘くてほろ苦い不思議な気持ちだと人は知る。そして、人は自分が変われることに気付く。また、今までの自分が勘違いをしていたことを思い知る。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you finding that you can change,  and you learning that you were wrong.
この連載の(3)で書いたように、「美女と野獣」は目的語(O)と補語(C)でできています。どうしてかというと、主語は登場人物の美女と野獣を指すthey、歌のテーマのlove、動詞はbe動詞だから、なくても分かるわけです。でも、この部分は「一般のyou」が主語になっていて、今までとはちょっと勝手が違います。
先ず、文頭のYouですが、これを省略してしまっても、また出てくるのでなくても分かります。それに動詞のget to knowもfindやlearnに形を変えてまた出てきますから、これもなくても構いません。さあ、どうでしたか?上手に省略できたでしょうか。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you finding that you can change,  and you learning that you were wrong.
なし崩しに消えてなくなってるように見えて、ちゃんと理由があることが分かりましたか?あ、なし崩しと言えば、東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」が崩壊した理由を知ってますか?これが、市民革命の成果でもなんでもなくて、なし崩しに崩壊したんです。確かに、東ドイツの当時の政権与党だった社会主義統一党はずいぶん弱体化していたのですが、宗旨替えをする(社会主義を捨てて自由主義に走る)つもりは全くありませんでした。でも、市民の不満がたまる一方だったので、ガス抜きをしようとビザ発給の規制を緩和しようとしました。これを定例会見で発表したのがギュンター・シャボウスキーという人で、規制緩和法案の内容がよく分かっていないまま、適当にしゃべってしまい、それを聞いた国民が東西の出入りが自由になると勘違いして、検問所に群衆が殺到。それを国境警備隊がさばききれずに、あっけなく崩壊してしまったということです。なんじゃそりゃ?!てなものです。

英語って、主語がなくてもいいんです!(13)

youは前にやった「一般のyou」です。省略なしの完全文ですから、歌としては言葉が多すぎて耳障りな文になってます。これを「軽やかでリズム感あふれる」文にするのが「, -ing」でしたね。では、やってみましょう。先ず、「①接続詞を消す」です。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you find that you can change,  and you learn that you were wrong.
「知って and 分かって and思い知る」のandを消しました。bittersweet and strangeのandは「形容詞and形容詞」で、動作を結んでいませんから消してはいけません。次に「②主語が同じだから消す」です。最初のYouは省略の痕跡として残しておきます。そしてthat文の中のyouを消してしまっては「文」にならないので残します。こんな具合です。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you find that you can change,  and you learn that you were wrong.
最後に「③動詞を-ingにする」です。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you finding that you can change,  and you learning that you were wrong.
「経験から学ぶ」という意味の動詞が3つ使われていますね。get to know, find, learnです。主語は全部「一般のyou」です。そこから、「人は知る+何を」が3つ連続している構造が見えてきます。目的語「何を」はthat文のことシリーズだから、このthatも省略ができます。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you finding that you can change,  and you learning that you were wrong.
ほらね!段々「美女と野獣」の歌詞に近づいてきました。仕上げは次回です。

英語って、主語がなくてもいいんです!(12)

「, -ing」の役割は何でしたか?これを忘れた子は、ここそこでちゃんと復習をしておいてください。文末の「, -ing」は「~しながら」か「~して、そして~」でしたね。こんな具合です。
この列車は東京を9時に出発して、そして大阪に12時に到着します。
The train leaves Tokyo at nine, arriving at Osaka at twelve.
=The train leaves Tokyo at nine and arives at Osaka at twelve.f
下の例文の様に、2つの連続する動作をandでつなげて表現しても良いのですが、軽やかでリズム感あふれる文にするには「, -ing」を使います。そして、この「軽やかでリズム感あるれる」文の特徴は、2つの連続する動作の主語が同じだということです。こんな具合です。
The train leaves Tokyo at nine, and it arrives at Osaka at ttwelve.
このことは「~しながら」という、2つの動作が同時に行われているのを表現する場合も同じです。
シフトkeyを押しながら、マウスを右クリックしてください。
You click the right button of a mouse, holding down the shift key.
You click the right button of the mouse while you are holding down the shift key.
「①接続詞を消す」→「②主語が同じだから消す」→「③動詞をingにする」→「④進行形や受け身のbeingは省略する」の手続きで「軽やかでリズム感あふれる」文が完成します。これを「付帯状況分詞構文」と呼びます。ま、名札の名前(文法用語)を知ってると、『be』などの参考書を調べてみるのには役立ちます。
さて、「美女と野獣」です。
人を好きになることが甘くてほろ苦い不思議な気持ちだと人は知る。そして、人は自分が変われることに気付く。また、今までの自分が勘違いをしていたことを思い知る。
You get to know that love is bittersweet and strange, and you find that you can change ,and you learn that you were wrong.
ずいぶん歌詞とは違います。文法的には正しいのですが、言葉が多過ぎでちょっと幼稚な英語です。では、先ず自分でこれを「付帯状況分詞構文」化してみてください。できるかな?

英語って、主語がなくてもいいんです!(11)

先を読んでみましょう。
Bittersweet and strange
Finding you can change
Learning you were wrong
唐突にyouが出てきました。これを「一般のyou」と呼びます。あ、『総合英語be』を見てみましょう。これは巻末の索引で引く方が早そうです。youを引くと
you(一般の人々)542
とあります。そのページには「一般の人々を示すyou / we / they」という表題で、次のような例文と解説が載っています。
将来、何が起こるか分からない。
You can’t know what will happen in the future.
youは相手や自分を含む「一般の人々」の意味で使うことができる。「人々」の意味で会話でよく使われる。
これって説明に失敗してませんか?だって、解説通りなら「人々は将来何が起こるか分からない」の意味になっちゃいますよね。この「一般のyou」を「人々」と訳すと上手くゆきません。これは「人は(みんな)」くらいの意味で、決して「人々は」ではありません。参考書の説明のこの様な綻び(ほころび)が薮下はキライです。これはちゃんと「人はだれもが将来何が起こるかなんて分からない」と和訳すべきです。授業でも何度か言いましたが、参考書を読んでよく分からないからといって、自分の頭が悪いと思ってはダメですよ。大概は書いてる方が悪いのです。
この「人は」という表現を「美女と野獣」の和訳で今まで何度か使いました。例えばこれもそうです。
今までもそうだった様に、人が人を好きになるのはいつも同じ。
Love is ever just the same as before.
だから、youが唐突に出てきたように見えますが、今までずっと表に出なかっただけだと考えられます。
⊿人はみんな分かってる、人が人を好きになるのは、今までもそうだった様にいつも同じだということを。
You know that love is ever just the same as before.
さて、主語はなんでしょうか?それに、findingとかlearningの-ingはどんな働きをしているのでしょうか?それは次回のお楽しみです。

英語って、主語がなくてもいいんです!(10)

さて、「太陽は東から昇る」を英語にするとき、「事実や真理の現在形」を使えばよいのか「習性や性質のwill」を使えばよいのか、とっちなのでしょうかね。?
The sun rises in the east.(be)
The sun will rise in the east.(美女と野獣)
もう分かってると思うのですが、文法的に正しいのは「事実や真理の現在形」のrisesなのですが、それではラブ・ソングにはならないということです。事実や真理は教科書に載っているような表現なのですから、味も素っ気もないので白けてしまいます。『be』が載せている別の例を見てみましょう。
油は水に浮く。
Oil floats on water.
「太陽が東から昇る」も「油は水に浮く」も、人間の情念や欲望とは無関係の、無機質な事実ですよね。こんな調子でラブ・ソングを書いても面白くもなんともありません。やっぱり「僕は君のことを好きにならずにはいられない!太陽が必ず朝になれば昇ってくるようにね!」と「必然・不可避のwill」を使った方が心動かされるわけです。歌に出てくる英語は英文法のルールには従いません。倒置がそうだったように、ルールを破ることで自分の思いの強さ、感動の大きさ、情念の深さを表現するからです。
「先生!僕は洋楽が好きなのだけど、洋楽を聴いてると英語ができるようになりますか?」という質問を今までに幾度となく受けました。ま、英語の歌をたくさん覚えると、語彙力や表現力がつくことは間違いありません。でも、「美女と野獣」のようなことがあるので、文法の勉強にはなりません。
僕らが愛の物語を紡ぐのも、愛の歌を歌うのも、愛の詩を吟ずるのも「必然・不可避」なわけです。美しい娘ベルにとって、醜い男の子が好きになるのが必然だった様にね。普通ならイケメンの王子様の方なのに。あ、東山彰良もこう書いてます。
「60億もの人間が血眼になって愛を探している。そのほとんどが探す場所をまちがえているか、正しい場所から目をそむけている。愛はひどい口臭や、処理のあまい女の腋や、傷つけあうだけの結婚生活のむこうにある」
ベルは正しい場所を探して愛を見つけたのでしょう。

英語って、主語がなくてもいいんです!(9)

先を読んでみましょう。
And ever just as sure
As the sun will rise
このフレーズは前の部分の続きですから、主語はやっぱり「愛」です。
太陽が必ず昇るように、人のことを好きになっちゃうのは避けられない。
And love is ever just as sure as the sun will rise.
(2)でも書いたのですが、歌詞に出てくるoldは「古い」じゃなくて「当然の」でしたね。このsureも同じです。2段目のtrueも同じ意味で使っています。人のことを好きになるのは必然で不可避だと言ってるわけです。
それを裏付けているのがここに出てくるwillです。この will は「必然・不可避の will 」といって、「避けられない状況」や「必ずそうなる性質」を表現します。あ、皆が使ってる「いいずな書店」の『総合英語be』を使って調べてみましょうか。目次だと5-5に「willとwould、shall」という項目はあるのですが、「必然・不可避のwill」は見つかりません。じゃあ、文末の索引を見てみると、こうなってます。
will
(意思や予想)079, 147
(習性や性質)149
(推測)152, 164
(未来)・・・
性質」で引っかかるので149ページを見てみましょう。あ、さすが『be』ですね。ちゃんと載ってます。
習性や性質を表すwill
「必ずそうなる」という習性や性質を表すときにwillを使うことができる。
事故は起こるものだ。
Accidents will happen.
でも、次の様に、自然法則として繰り返されることを言うときは現在形をつかう。「やってみれば必ずそうなる」ことであればwillを使うこともできる。
太陽は東から昇る。
The sun rises in the east.(○)
The sun will rise in the east.(×)
あれ?おかしいですね!太陽が昇る様な場合は使えないと書いてあります。「美女と野獣」の英語は間違っているのでしょうか?それとも『be』がウソをついているのでしょうか?!続きは次回です。

英語って、主語がなくてもいいんです!(8)

××のところに省略がありそうです。
Ever just the same
Ever a surprise
Ever ×× as before
歌の頭の音をそろえるのを「頭韻」というのですが、この3つの文は全部Everで始まってます。だからeverが省略の痕跡じゃないかな?と考えて前の文のEverの直後に注目します。主語を戻してみましょう。
Love is ever just the same.
Love is ever a surprise.
Love is ever ×× as before.
こうして見ると、Love is everまでが繰り返されてますから、××のところにあったのは、just the samea surpriseだと分かります。
今までもそうだった様に、人が人を好きになるのはいつも同じ。
Love is ever just the same as before.
人を好きになることは、今までもそうだった様に、いつも突然でハッとする。
Love is ever a surprise as before.
これも、昨日やった応答文と同じで、全部言ってしまうとカッコ悪くてスッキリしませんから2度目は省略します。あ、気が付いてる子もいると思うのですが、everとas beforeは普通は一緒に使いません。「いつも」も「いままでも」も同じことですから「馬から落ちて落馬した」になっています。だからEverが省略の痕跡として効果的に使われていることが分かります。違和感のないように、普通の英語にするとこうなります。
人を好きになるのはいつの時代も同じだね。
Love is always the same as it has been from times past.
話は違いますが、いつの時代も人が生きてりゃ周りに迷惑がかかるのは当然です。迷惑なんてお互い様なのですよ。それを日本人は「他人様に迷惑をかけるな」と小さいときから言われて育ちます。ま、よく言えばいつも人のことを思いやっているのでしょうが、人に嫌われないための自己愛の裏返しにも見えます。「日本人の言う迷惑なんて、アメリカではしょっちゅう掛けっぱなしだから、逆に迷惑を掛けられてもなんとも思わない」とリンダは言います。「最近、老人たちがすぐに切れるのも、彼らが普段から他人様に迷惑を掛けないように生きてきたから、反対にちょっとでも迷惑を掛けられると腹が立つんじゃないの?」確かに彼女の言う通りかもしれません。

英語って、主語がなくてもいいんです!(7)

英語がどこか欠けてると思ったら、それは「省略」です。「美女と野獣」の歌も主語と動詞がほとんど省略されてましたね。そして、主語の場合は「登場人物」と「テーマ」を考えることで、欠けている主語が補えました。
前回やったサビの部分の3つ目の歌詞にも欠けてる部分があります。
Ever just the same.
Ever a surprise.
Ever as before.
Ever just as sure as the sun will rise.
as beforeは「前もそうだった様に」の意味の副詞ですから、3つ目の歌詞の中身はEverしかありません。そして、このeverもalwaysと同じ「いつもそうだ」の意味の副詞です。つまり、この3つ目の歌詞は副詞しか出てこないわけです。ま、「前もそうだったように、今もいつもそうだ」と訳しておいても良いのですが、このままでは何が言いたいのかよく分かりません。
省略の基本は「前に一度出てきたから2度目は省略」です。だから、省略がありそうな文とその直前の文とをよく見比べてみるのが省略を見抜く一番の方法です。そして、英語は省略の痕跡を残すために、同じ形や構造を途中まで繰り返します。こんな具合です。
「この問題解けるよね?」「もちろん!」
“You can solve this question, can’t you?”
“Sure! I can ××.”
中学の時に習った応答文です。一度出てきたものを繰り返すと、「この問題、解けるよね」「もちろん、この問題が解けます」みたいな、たどたどしい応答文になるので、二度目のsolve this questionは省略します。でも、canは省略の痕跡として繰り返します。もう1つ見てみましょう。
「この秋にアメリカに行くの?」「まだ決めてないんだけど、そのつもり」
“Do you want to go to the United States this fall?”
“Though I haven’t absolutely decided yet, I intend to ××.”
これも省略の痕跡としてtoが繰り返されていて、その先の部分が省略されています。じゃあ、美女と野獣の省略はどうでしょうか。