投稿者「moto」のアーカイブ

11月4日天体観望会実施報告

17:30,何も星の見えない曇り空で始まった観望会でしたが,途中から天頂付近の雲が薄くなり,晴れ間が広がり,終盤では天頂付近は晴れて予定通り土星・木星・天王星の観望ができました。観望天体はベガ・アルビレオ・デネブ・土星・木星・天王星でした。また,屋上から空を見上げてベガ(おりひめ星)・アルタイル(彦星)・デネブの夏の大三角を楽しんでいただけました。目の良い人にはアルビレオがベガとアルタイルの間にあるのがわかったでしょう。20時30分以降,木星の観望条件が良くなったので,屋上に出してあるTS式160mm反射赤道儀の木星の観望倍率を上げ,木星の縞模様を楽しんでいただきました。21:00,良い条件で観望できることを惜しみながら終了しました。来場者数は190人でした。当初土星が見えなかったのでいったん帰られたものの,土星が見えるようになったと聞いて再入場された方もいらっしゃったようです。砂田橋近辺だけでなくいろいろなところから来場いただいているようで,どちらからおいでですかという問いかけに名東区,岡崎や岐阜,大阪からいらっしゃったと答えてくださった来場者の方もいらっしゃいました。参加した生徒スタッフは延べ11人,OBスタッフは4人,職員スタッフは3人でした。

本日第5回天体観望会

「くもり」ですが開催

17:30-21:00の日程で天体観望会を実施します。観望される方は時間帯中の都合のつく時刻にいらしてください。
途中入場・途中退場問題ありません。都合の良い時間にいらして都合の良い時間にお帰りください。
本日午後は雲の多い天気になると予想されています。気象庁の予報は曇りになっています。観望会の時間帯は雲のないところもある程度で,観望予定として掲げてある対象天体をいらっしゃったときにお見せするのは大変難しいと思われます。何か見える天体があればお目にかけるぐらいになると思われます。
曇っていれば星は見えないので来場者は大変少ないと思われますが,逆に天体が見えるかもしれないと思われると大変多くの来場者がある場合があります。土星の見える秋の夜の観望会には過去に300人を超える来場者のあったことがあります。制限無しの観望会ではありますが,新型コロナウイルスの感染は引き続き起きており,インフルエンザの感染が拡大傾向にあることから,マスクをしての来場をおすすめいたします。アイピースの見口をエタノール消毒する予定なので,エタノールに弱い方は眼鏡の着用などの対策をお願いします。望遠鏡を覗くたびに手指消毒することになる場合もありますから,エタノールに弱い方はポリ手袋の用意・着用などの対策をしていただけるとスムーズに観望できるかと思われます。天文台の中に入る人数は制限しますので,混雑時には屋上の天文台外でお待ちいただくことになります。また,屋上にいらっしゃる方が一度に90人を超えそうな場合には屋上前の階段でお待ちいただきます。階段でお待ちいただく際には他のグループのと間隔を2m保持して待機していただきますように,また,室内・屋上で並んでいる場合も間隔を1mあけていただき大声は控えていただきますようにお願いいたします。
現地で不明な点があれば,制服を着ている部員およびネームプレートを付けている職員にお尋ねください。また,ネームプレートを付けている地球科学部OB会員が助っ人で会場にいます。ご承知おきください。

10月28日リアルタイムオンライン観望会についてのお詫び

当初,地球科学部公式チャンネルYouTubeチャンネル(名古屋高校地球科学部公式 @Nagoya_Earth)からの配信を予定していましたがそちらでは配信されませんでした。急遽生徒が個人でつくったYouTubeチャンネル(名古屋高校地球科学部 @nagoyatikyuu)から配信をし,こちらのサイトからそのライブ動画のURLをお伝えしました。10秒程で配信が停止してしまい,URLが変更になりました。新しいURLも当サイトからお伝えしました。そのURLは下にあり,そこから配信のようすを見ることができます。
<お断り>
1 動画中に出てきたイラストは名古屋高校地球科学部で一から作成したものでなく,フリー素材を使用して作成したものです。素材のイラストの著作権はCanvaにあります。
2 待機画面中に出てきた画像について,「たぶん日本初」との表現がありますが,「高校生としてはたぶん日本初」とした画像と間違って表示されていました。
3 ライブ中継している天体画像と字幕の流れるタイミングがずれていて,天体名を誤って理解する可能性があります。また,今回,天体が厳密にwebカメラの視野範囲内に自動導入されない条件での望遠鏡移動が含まれており,かつ,副望遠鏡に月や昴の中継用のカメラを取り付けたままで天体の眼視確認がうまくできなかったために,中継予定の天体の近くに見える特徴の似た別の天体を誤って中継していた可能性があります。はくちょう座の二重星アルビレオについては中継予定時間中ずっとアルビレオの近くにある別天体を中継していました。
4 チャットの説明に誤りが含まれています。
5 字幕・合成音声にも誤りがありました。
アルビレオははくちょう座のベータ星ですが,はくちょう座で2番目に明るい星ではありません。

以上のことをお含み置き御覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=wxlrqBuLakc

リアルタイムオンライン天体観望会10/28予告


↑地球科学部で使用している屈折望遠鏡「スカイマックス」

名古屋中学校自然科学部と名古屋高等学校地球科学部では「オンライン天体観望会」と題して天体の電視観望映像を一般向けにリアルタイム配信する形の公開天体観望会を実施します。本校高校生部員は,このオンライン観望会は,一般向けのリアルタイム配信による天体観望会で高校生によるものとしては日本初になると主張しています。限定公開で先週行ったリハーサルでは,雲の多い天気の中,こと座のベガ,土星,木星,天王星,アンドロメダ銀河を名古屋中・高天文台で撮影しながらリアルタイムでYouTube配信することに成功しました。土星は環に見られるもようまでわかる瞬間がありました。木星は露出を変えてガリレオ衛星を見たり,木星本体の縞模様を見たりしました。望遠鏡やカメラの操作に不慣れなため,天体の切り替えには時間がかかりますし,個人情報保護の観点から個人の顔や音声は使わず,合成音声と字幕による解説となります。アプリが停止して送信も停止する場合があります。天体の生画像が見えない時間には過去に撮影した天体画像を流します。生の天体の見えない曇天/雨天の場合は中止になります。このような条件ですが,リアルタイムで名古屋の街から見える天体を見てみたい人や高校生/中学生が日本初と意気込むその瞬間に関わっていただける方は是非御覧になってください。
配信予定日:2023年10月28日(土)夕刻19:00~21:00の予定(※天候や天体の見え方・準備の都合等によって配信時間帯は変更することがあります。また,中止する場合もあります。)
配信URL:

本サイトに当日掲載予定です。
当日の実施可否:本サイトに当日掲載予定です。

リアルタイムオンライン観望会10/28予告

企画概要

  • 名称  :オンライン観望会
  • 主催  :名古屋高校地球科学部
  • 目的  :天体観望会のオンライン上での一般公開によって多くの方に自然科学の魅力を知っていただくこと。
  • 実施日時:2023年10月28日19:00〜21:00  2023年10月21日にリハーサルを行います
  • 開催場所:公式YouTubeチャンネル「名古屋高校地球科学部公式@Nagoya_Earth」

第4回天体観望会(愛校祭内)開催報告

高校文化祭の一般開放日にあたる9月23日(土)9:00-15:00に地球科学部・自然科学部主催2023年度第4回天体観望会を開催しました。

天文台の天体観望会来場者は710人でした。スタッフは教員1人,生徒9人,OB4人ののべ14人でした。対象天体は太陽(屋上のコロナドPST)と金星(天文台のスカイマックス)でした。太陽については黒点とプロミネンスが見え,金星については三日月型の形がはっきり見え,楽しんでいただけました。天体が見えない時間帯は天文台内に用意したポスターや過去に撮影した動画などを見ていただきました。14時30分ごろまでは,太陽と金星の両方見えるかしばらく待っていればどちらかが見える状態でした。14:40をすぎたところで太陽も金星も厚い雲で全く見えなくなりました。閉場5分前に,見えている月を望遠鏡で見たいとのリクエストがあり,最後まで残っていた数人には月をスカイマックスで見てから帰っていただきました。

前回の夜間観望会で階段室から屋上への段差でけがをした人がでた件について,これを機に屋上への屋外の階段の片側に手すりを付けたら良いのではないかとOBから提案をいただきました。

なお,1階物理室で同時開催のプラネタリウムについても,1時間4公演ほぼ満席で観覧者総数約360人の大盛況となりました。公演待ちの方には廊下で地球科学部の研究発表ポスターや写真を貼ったパネルを見ていただきました。

コロナドPSTで太陽のプロミネンスの観望

日本地質学会ジュニアセッション参加報告

2023年9月17日(日)中学自然科学部所属の部員1人と高校地球科学部所属の部員1人が京都大学で行われた第21回日本地質学会ジュニアセッションに参加しました。ポスターセッションの形で発表し,研究者の方々から助言・指導をいただきました。実物のサンプルと地層の切断標本を持って行ったのが好評でした。他校の高校生の発表も見せていただき,研究者の学会発表のようすも垣間見ました。

発表題目は(和文)火炎構造の奥行きを探れ-荷重痕の変形構造の立体分布-
(英文)Three-dimensional structure  of  lord-and-flame structures and balls-and-pillows  in the Miocene Morozaki Group at the Toyohama Sakai seashore in Minamichita-town,  Chita Peninsula, central Japan
<要旨> 中新統師崎層群が分布する愛知県南知多町豊浜坂井の海岸で凝灰岩の上面にsole marks の1種であるtransverse erosional marks が荷重痕により変形してできる構造が見られた。露頭観察とサンプル切断により,通過した混濁流の流向は西から東,タービダイトが堆積した斜面は東に傾いていたことがわかった。これは,内海断層の西側が調査地点より高く,盆地逆転していたという考えを支持する。

文化祭でプラネタリウムを上演

名古屋高校地球科学部と名古屋中学校自然科学部合同でプラネタリウム投影用のドームを持っています。物理室の暗幕の上にブルーシートを重ね張りして暗くして,学校の投影装置でプラネタリウムを投影し,話者が公演します。プラネタリウム投影装置はワタナベ教具製作所製で,惑星の位置を調節できる,本物のプラネタリウムです。ドーム内部に観覧者は10人程度椅子に座っていただけます。上演準備のようすを明るいときと暗いときと撮ってみました。文化祭においでの際は天文台だけでなく,プラネタリウム公演の方にも,是非お立ち寄りください。

第3回観望会報告

好天に恵まれ,土星とM13がよく見えました。生徒スタッフ当初10人→途中参加含めると13人で,望遠鏡3台を(スカイマックス,TS160,FC100)使って観望していただきました。スタッフの間で場内の危険箇所についての認識を徹底できず,来場者の方で,段差に気づかず怪我をされた方が1人出てしまいました。天体観望については,特に観望会後半反射赤道儀TS160で拡大率を上げて(焦点距離1000mm,アイピース焦点距離5mm→200倍で)みる土星は素晴らしく,狭くなって見えにくくなっているはずのカッシーニの隙間が非常にはっきりと確認でき,衛星も複数みえ,本体の縞模様も綺麗に見えて,これまで生観望した土星の中で最高に綺麗であったと思います。最初はTS160とFC100が土星の観望。スカイマックスがM13の観望という分担でした。途中からFC100はアルビレオの観望用に変更しました。来場者数は220人を超え,天文台はほぼずっと,屋上へも一時,入場制限をかけました。スカイマックスで見るM13も球状星団の恒星の粒々が見えると指摘した人が10人ほどいらっしゃいました。観望会終了後にスタッフでチェックしたところ確かに球状星団に属する恒星のいくつかが粒々になって見えました。TS160 のアイピースをスタッフがスマホで覗いて撮影した写真が1枚残っていますので添付します。

2023年9月16日名古屋中高天体観望会でスマホかざし撮影した土星。環が見える。
観望会スタッフ生徒が簡易撮影した土星

本日第3回観望会

18:30-21:00の日程で天体観望会を実施します。観望される方は時間帯中の都合のつく時刻にいらしてください。
途中入場・途中退場問題ありません。都合の良い時間にいらして都合の良い時間にお帰りください。
観望会の時間帯は9:00現在と同じような雲の多い天気が予想されているため,M13の観望は困難で土星もその方向に雲があると雲がどいて見えるまで待っていただくことになると思います。その時間に見える天体を見つけて見ていただく観望会になると思われます。
土星の見える秋の観望会には過去に300人を超える来場者のあったことがあります。制限無しの観望会ではありますが,新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染が拡大傾向にあることから,マスクをしての来場をおすすめいたします。アイピースの見口をエタノール消毒する予定なので,エタノールに弱い方は眼鏡の着用などの対策をお願いします。望遠鏡を覗くたびに手指消毒することになる場合もありますから,エタノールに弱い方はポリ手袋の用意・着用などの対策をしていただけるとスムーズに観望できるかと思われます。天文台の中に入る人数は制限しますので,混雑時には屋上の天文台外でお待ちいただくことになります。また,屋上にいらっしゃる方が一度に120人を超えそうな場合には屋上前の階段でお待ちいただきます。階段でお待ちいただく際には他のグループのと間隔を2m保持して待機していただきますように,また,室内・屋上で並んでいる場合も間隔を1mあけていただき大声は控えていただきますようにお願いいたします。
現地で不明な点があれば,制服を着ている部員およびネームプレートを付けている職員にお尋ねください。

第2回観望会のようす

2023年7月22日に実施した天体観望会のようすです。外の望遠鏡で見ていただいた見頃の金星がメインなのですが,天文台内のスカイマックス天体望遠鏡で見るアルビレオも色がついて見え綺麗なので,大勢の方が並んで観覧されました。観覧者の方は171人でした。
1枚目の写真は5階屋上から西側を臨んだもので,左上に月,やや左下の空に金星が映っています。16cm反射望遠鏡が金星に向いています。中央にある丸いものは天体観測ドームではなく図書館の天窓です。
2枚目の写真は5階天文台の東側出口付近で,金星が低くなって見えなくなったため観望天体を変え,ベガを捉えようとしている望遠鏡と対応する生徒が写っています。また,天文台内のアルビレオを見る望遠鏡にならぶ列が天文台内に入りきらず,外にまで並んでいるようすも写っています。来場者の質問を受け,職員が夏の大三角の説明をしているのも写っています。普通ですと,外の望遠鏡でもアルビレオを見ていただき観覧者の列をちらすのですが,薄雲が出ていたために,外の望遠鏡でアルビレオを導入するのが難しく,明るくはっきり視認できるベガに向けようとしたと思われます。このあと,1枚目の写真に写っていた16cm反射望遠鏡も金星を捉えられなくなり,対象天体をこと座のダブルダブルスターに変更しています。
どちらの写真もOB会の方にお願いして広報用に撮影していただきました。