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ReadingDrill第24回(6)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。マーカ抽出法が使えないときの「マーカ抽出法」の講義を続けましょう。
 一昔前の入試英語は、選択肢の正誤を判定するための「根拠文」を見つけるのがとても大変でした。あ、一昔前というのは2006年度以降の「ゆとり世代入試」ではなくて、薮下がまだ河合塾でレギュラーを持っていた1990年代の入試のことを言ってます。今の問題は、ストーリの展開と設問の順番が一致していて、設問1の根拠文が第1段落にあって、設問2の根拠文が第2段落にあって・・・というパタンがほとんどです。センター英語にいたっては、Paragraph(5) mentions (   )? の様に、根拠文のある段落を指定してくれています。でも、一昔前の入試はそうではありませんでした。
 先ず、ストーリの展開と設問の順番がバラバラでした。だから、設問1の根拠文が第5段落にあって、設問2の根拠文が第2段落にあって・・・という風に根拠文が分散していて、今のセンター問5(往復書簡タイプ)をもっと難しくしたような問題が主流だったのです。さらに、著者の主張だけではく、それを裏付けるための理由や具体例を尋ねる問題がよく出題されていました。だから「マーカ抽出法」を使って、根拠文のある段落を特定しなくてはなりませんでした。段落が特定できてやっと根拠文の絞り込みに取り掛かれたわけです。ね!面倒でしょ!でも、根拠文さえ見つかれば、選択肢の正誤の判定はメチャ簡単に作ってありました。つまり、根拠文を素早く見つけられるかどうかが試されていたわけです。
 一方、今の入試英語は設問の順番とストーリ展開が一致していますから、先ず設問1を読んで、それに対応する段落を1つ読んで選択肢の正誤を判定します。次に設問2を読んで、それに対応する段落をまた1つだけ読んで・・・の繰り返しで合格できます。それに、「根拠文」はその段落の「主張文」とカブっているので、もう「主張文を探す」必要さえありません。その分、選択肢に工夫が凝らしてあって、著者の主張が正しく理解できているかどうかが試されています。だから「マーカ抽出法」を使って、各段落からテーマを抽出して、そのテーマに関する著者の主張文を探します。次に、選択肢の中にテーマを探して、そのテーマが著者の主張通りに使われているかどうかを判断するのです。
 特に、早稲田大文学部の問Ⅱ(A)は2段落構成で2つの設問だけですから、試されているのは「素早く根拠文を見つけられるかどうか」ではなくて「著者の主張が正しく理解できているかどうか」の方です。だから「マーカ抽出法」ではなくて「マーカ抽出法」の出番なわけです。

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