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乾君の挑戦・その9(3)

<問題>
文章を書く場合、多くの人がメモをとるだろう。何も考えずに書き出すと、よほど書き慣れた人でないかぎり、考えが深まらなかったり、まとまらなかったりするのは目に見えている。考えるべき問題について、多方面からメモを取っておく必要がある。それと同じように、会話する場合も自分の主張を本格的に語る前に、人に質問をしたり、出来事を確認したりする。つまり、探りを入れながら、だんだんと自分の意見をまとめていくわけだ。
<答案>
If you start to write without thinking, unless you are used to writing, you can’t think deeply or clearly.  You have to take notes on points in question from different perspectives.  Also when you chat with others, you should ask if the other person knows about the topic you want to discuss and exchange information to discover if you both have experiences in common related to the topic. In other words, it is important that you gradually make your opinion more clear, looking into an opponent.
<読者への挑戦>
赤い部分の英語が間違っています。さて、どうしてそれが間違っているのか、またどうすれば正しい表現になるのかを考えてみてください。あ、緑の部分は前に添削をして訂正したところです。
<添削>
「探りを入れながら」の意味は「言い換えると」で決まる!
先ず、look into Aが「Aを調べる・調査する」だから「探りを入れる」の英訳にちょっと使ってみたのでしょうが、look intoされるのは「物」だけです。「人」をlook intoすることはありません。そして、opponentを「相手」のつもりで使ったのでしょうが、これは「競争相手」、つまり「敵」のことですから、ここでは上手く行きません。
英作文で大切なのは、当たり前なのですが「使い方の分からない表現を使わないこと」です。だから、正しい英文を1000個くらい暗記する必要があるのです。薮下が高校生の時は「英作文の基本文型1001題」とかいう本があって、それを全部覚えました。
次に、付帯状況の分詞構文(以下、付分)は絶対使わないことです。第1に主語あわせに失敗します。使ってる表現は別にして、今回はたまたまYou look into an opponentとYou gradually make your opinionの主語が一致していますが、乾君はそこまで考えてはいなかったはずです。第2に、付分を使うと、よく分からなかったので誤魔化したんじゃないかと採点官に思われます。というのは、付分は「~しながら」「~して」「~すると」「そして」など色んな意味で使えるからです。
さて、「探りを入れる」をどう英語にすればよいかは、直前の「言い換えると」が教えてくれます。つまり、前に書いてある内容で「相手がテーマについて知っているかどうか、またそのテーマについてお互いが共有出来る経験があるかどうか尋ねる」が簡単に言い換えられて「探りを入れながら」になったわけです。だから、英語にするときも、簡単に言い換えないといけないということです。
言い換えると、そうすることによって自分の意見を徐々にハッキリさせるのが大切なのです。
In other words, it is important that you gradually make your opinion more clear by doing so.
この英作文は、樋口裕一の『ホンモノの考え方』という本の中から引っ張ってきたみたいですが、よくこんな悪文を探してくるものです。いつも思うのですが、これを英訳することに何か意味がるのでしょうか?こんなことをしてても英語が使えるようになるとは思えないのですがね。

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