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第3課 「時間の表し方」(9)「現在完了形」②

第3課「時間の表し方」の9回目です。前回から「それがいつ起こるのか」を現在形に固定して、「それがどの様に起こるのか」の3つの表現の1つ、「現在完了形」について考えてます。
・完了用法(今終わった)
・継続用法(今までずっとやっていた)
・経験用法(今までにやったことがある)
さて、前回の講義の後にこんな質問がありました。これはとっても良い質問なので、今回の講義に使わせてもらいます。
<質問>
もしloveが状態動詞で、先生の言うとおりなら、I have loved you.には「わたしは今までずっとあなたのことが好きだ」の意味しかないことになります。でも、I have loved you once.なら「私は一度あなたのことを好きになったことがある」の意味になりませんか?そうすると、loveは「継続」と「経験」の両方が使えることになります。それならloveとknowは同じ状態動詞でも、どこか違うところがあるのでしょうか?教えてください。
なかなかスルドい質問です。まとめると、こうなります。
僕は君を今愛した。(×)
僕は今まですっと君のことが好きだ。(◎)
I have loved you until now.
僕はあなたのことを一度好きになったことがある(?)
I have loved you once.
3つ目の「経験用法」は、「今までにやったことがある」ですから、「今までにあなたのことを好きになったことがある」って良さそうな気がします。でも、その意味の英語はhave lovedにはなりません。こうなります。
僕はあなたのことを一度好きになったことがある。
I loved you once.
これはどうしてかというと、「現在完了」は「現在」、つまり「」とつながっていないといけません。こんな具合です。
完了用法=ずっとやってきたことが終わった
継続用法=までずっとやっていた
経験用法=その行為をまでにやったことがある
3つとも「今」が出てきますね。現在完了はこの「今」とのつながりが大切です。「今」と切り離されているものは、すべて「過去」の世界に投げ込まれます。「今までにあなたのことを好きになったことがある」ということは「今はあなたのことが好きじゃない」のと同じ。つまり、「あなたが好き」という状態はもう「今」とつながっていないわけです。だから「過去形」です。「あなたが好き」という状態が「今」とつながるのは、「僕は今まですっと君のことが好きだ」しかないわけです。中学でこんな英語を習いましたよね。
彼は中国に行った。
He went to China.
彼は中国に行って、今ここにいない。
He has gone to China.
wentは過去形ですから、「今」とはつながっていません。一方has goneは現在完了形ですから「今」とつながっていなければなりません。だから「今ここにいない」なのです。次のはどうでしょうか。
あたしはカギをなくしてしまって、家に入れない。
I have lost my keys, so I can’t get into my house.
あたしはカギをなくしたけれど、後で出てきた。
I lost my keys, but I found them later.
上は、カギをなくしたことが「今」とつながっているので家に入れないわけです。だから現在完了形。一方、下はカギをなくしたことも、後でそれが出てきたことも、過去にあったことで「今」とつながりはありません。だから過去形。
そして、「経験」というのは自分の意志でやった行為に対して使います。自分の意志とは関係なくそうなってしまった状態は普通は過去形で表現します。だから、loveもknowも同じ状態動詞だということです。マユちゃん、これで分かりましたか?

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