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第3課 「時間の表し方」(8)「現在完了形」①

第3課「時間の表し方」の8回目です。今回から、「それがいつ起こるのか」を現在形に固定して、「それがどの様に起こるのか」の3つの表現について考えます。現在形に「それがどの様に起こるのか」の見方を加えると「現在基本形」、「現在進行形」、「現在完了形」の3つの表現ができあがります。具体的な内容はこんな具合いでした。
現在基本形=前もそうだった、今もそう、これからもそうだろう
現在進行形=今やってる最中だ
現在完了形=今終わった
しばらくの間は、この3つの「それがどの様に起こるのか」の中の、「現在完了」について考えます。中学以来お馴染みの「現在完了」ですが、これが良く分かりません。普通、「現在完了」には次の3つの用法があると学校で習います。
・完了用法(やってしまった)
・継続用法(ずっとやっている)
・経験用法(したことがある)
完了は別に「やってしまった」でも良いのですが、こう言うと「何か悪いことをやってしまった」と聞こえます。現在完了は「現在、完了しました」から自然な連想でこう覚えると良いでしょう。
現在、完了しました=今、終わった→今までずっとやっていた→今までにやったことがある
さて、こう教わると、どんな動詞でもこの3つの用法で表現できるんじゃないかと思いませんか?こんな具合です。
僕は彼女を今知った。(×)
僕は今まで彼女のことをずっと知っている。(◎)
僕は今までに彼女のことを知ったことがある。(×)
I have known her.
「知る」は「状態動詞」の仲間です。前にここでやりましたね。状態動詞というのは、自分の意志でコントロールすることができません。つまり、学習したり研究したりした結果、自然に「知っている」状態が生まれるのです。また、「知っている」状態を自分の意志でなかったことにはできません。他の状態動詞も同じで、「生きて存在している(exist、be)」状態を自分の意志で生み出すことはできないし、「愛している(love)」という心の状態は勝手になってしまうものです。「さあ、生存するぞ!」とか「よし、愛するわよ」というわけには行きません。だから、普通は命令文にもしません。
状態動詞は自分の意志でコントロールできないのですから、それを自分の意志で完了させることもできません。つまり、「今終わった」にはならないのです。また、経験というのは、自分で意図してやった行為・行動が積み重なってできるものですから、意図しない状態を普通は経験とは言いません。あ、言葉は哲学ではないのですから、ここで西田幾多郎の「純粋経験」なんてことは考えてはいけませんよ!田中君。
ね!なかなか学校で教わった通りにはならないよね。ということは、状態動詞の know が現在完了形 have known になったら、「ずっと知っている」の意味でしか使わないのです!
僕は彼女と10年来の知り合いです。
I have known her for ten years.
今日分かったことは、次のことです。
現在完了には完了用法、継続用法、経験用法の3つがあるのだけど、いつもこの3つの使い方ができるわけじゃない!

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