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マーカ抽出法講義(22)

マーカ抽出法講義の22回目です。引き続き、今年のセンター試験、問5の「内容一致問題」の解き方を解説します。今回は設問4を考えましょう。
さて、前にやった問3の選択肢①、③、④のマーカ文は、問2の根拠文よりも前に出てきてしまうという多少変則的なパターンになってはいましたが、根拠文の方は問2の根拠文の後にちゃんと出てきました。大切なのは、ちょっと変則的になっても、あわてずに、いつものやり方で淡々と問題を解いてゆくことでしたね!
では、設問4はどうでしょうか。
問4 What is the most likely reason for the improvement in Chitose’s art?
①She learned a lot from entering the competition.
②She started to be open to other people’s ideas again.
③She stopped wearing makeup and earrings.
④She tried to influence other adults’ opinions.
「チトセの作品が良くなった理由として最もあり得るのはどれ?」と聞いているのだから、「確定要素」であるthe improvement in Chitose’s artをマーカにしてやります。ここも問2と同じように、完全にマーカが一致することは期待せずに、チトセの作品が良くなったことを匂わせる表現に注意しながら、設問3の根拠文の後ろを読んでゆきます。
でも、残念ながら、チトセの作品が良くなったという話題は、チトセの手紙の最終段落には出てきません。ここまで解いてきて薮下は「やってくれましたね~!」って思いました。つまり、作問委員の先生は、「設問の順番とストーリーの展開は一致する」という内容一致問題の基本ルールを問4では完全に無視しているわけです。「ゆとり教育最終世代」の入試でこれをやってのけたということは、来年のセンター入試からは平気で掟を破りますって言ってるのと同じです。
大学入試問題は2005年前後から極端に易化します。これは「ゆとり教育」で育った子たちの現役入試とだいたい重なっています。つまり、難易度の高い問題を出題すると、誰も正解できなくて選考試験の意味がなくなってしまうので、奇問や珍問だけでなく、思考力を試す良問もなくなってしまったわけです。でも、「ゆとり世代」の入試も今年までだから、来年からはどんどん問題を難化させるつもりじゃないでしょうかね。
設問4のマーカはチトセの手紙の最終段落ではなく、2つ戻った第2段落でヒットします。その最終文にこうあります。
¶2She wanted to prove to everyone that she was an adult and had stopped listening to others.  Until then, I’d been really struggling in my art classes, but after I realized my weakness, I started learning again and my art got much better. You will always be my teacher, Grandpa.
マーカはthe improvement in Chitose’s artの名詞表現からmy art got much betterの動詞表現に変わってますが、マーカだと気づくのはそんなに難しくはありません。根拠文はその前からマーカ文全部です。つまり「その頃の私は自分が大人だと認めて欲しかったし、人の意見なんて聞くのを止めてしまいました。そうしてるうちは、絵が描けずに苦しみました。でも、自分の欠点が分かってからは、もう一度(人から)学び始め、私の絵はその頃よりもはるかに良くなりました」ですね。だから、正解は②だと判断できます。
問4 チトセの絵が良くなった理由として最も適当なものはどれか?
①彼女がそのコンクールに参加してたくさんのことを学んだので。
②彼女が他の人の意見にもう一度耳を傾け始めたので。
③彼女が化粧やイヤリングをしたりするのを止めたので。
④彼女が大人達の考えに影響力を持とうとしたので。

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