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夏のアブラゼミ 第16日目 A of Bを超キレイに訳出するには⑦

「夏のアブラゼミ」の16日目です。今回もA of Bを超キレイに訳出する方法を勉強します。2003年度の大阪大学の英文には4つのofが出てきます。今日は下線部の手前までの英文をやっつけましょう。
【問題】
 As a beginning we should try to clarify our thinking by looking, in some historical depth, at the presuppositions that underlie modern technology and science.  Science was traditionally aristocratic, speculative, intellectual in intent; technology was lower-class, empirical, action-oriented.  The quite sudden fusion of these two, towards the middle of the nineteenth century, is surely related to the slightly prior and contemporary democratic revolutions which, by reducing social barriers, tended to assert a functional unity of brain and hand.  Our ecological crisis is the product of an emerging, entirely novel, democratic culture.  The issue is whether a democratized world can survive its own implications.  Presumably we cannot unless we rethink our axioms.
<大阪大学>
【解説】
今までやってきたように、先ず「前置詞+名詞」を切り出しましょう。つまり、As a beginningとin some historical depthが形容詞か副詞かを考えます。ま、でもこれは簡単で、As a beginningは文頭にあるから副詞だし、in some historical depthもコンマ-コンマで挟まれていて、飾られる名詞なんてないので、これも副詞です。asは「資格のas」で「~として」、as a beginningで「手始めとして」くらいの意味。
手始めに、簡単な問題から解いてみましょう。
As a beginning, let’s try to solve an easy question.
in some historical depthを「歴史の深みの中で」とやるとちょっと変です。だって、川や海には深みはありますが、歴史にはありません。historical depthはdepth of historyと同じで、「歴史が持ってる奥深さ」です。あ、このA of Bは「Bの持つA」で、「所有格のof」です。ちょっとカッコ良く訳すと「歴史の奥底に」となります。ま、もっと簡単に「歴史の中に」でOKです。
コンマ-コンマの挿入を消し去って、左右をひっつけると、by looking at the presuppositionsが浮き上がってきます。look at Aは「Aを目で見る」ですが、目的語の「A」は具体的な物じゃなくて、抽象的な「presuppositions(前提)」ですから、「前提を目で見る」では上手く行きません。抽象的な「前提」なら「頭で考えて見る」の方が上手く行きます。
前提が何かを(頭で)考えて見ることによって
by looking at the presuppositions
あ、このthe presuppositionsのtheは「飾り予告のthe」と言います。普通、「the+名詞」は著者と読者の間に何らかの共通認識がある場合に使うのですが、初めて出てきた名詞にtheが付いていると、だいたい名詞の後ろにその説明が長い飾りとしてくっついています。つまり、このtheは名詞の後ろにその名詞を説明している飾りがあることを予告しているわけです。だから「飾り予告のthe」なわけです。ここでは、関係代名詞thatが導く長い飾りがついてますね。「飾り予告のthe」についてもっと知りたい子はここで勉強してください。
現代の技術と科学の根底にある前提
the presuppositions that underlie modern technology and science
ここまでのところをまとめるとこうなります。あ、「Aに鑑(かんが)みる」という言い回しがあって、「Aに照らして考える」という意味です。日本人なら覚えておいてください。
【全訳例】
手始めに、現代の科学と技術の根底にある前提が何かを歴史に鑑(かんが)みることで(歴史の中に考えて見ることによって)、僕らの思考をハッキリさせるように努めるべきである。
さて、セミコロンについては以前ここで説明しました。そう、セミコロンには、ピリオド(区切る)とコンマ(つなぐ)の2つの働きがあって、つなぐ働きはまさにand、but、orでしたね。このセミコロンはscienceとtechnologyとが対比・対照されているので、butで訳出するのが良いでしょう。あとは単語の問題ですね。科学と技術の対比、対照、対立をクッキリ、スッキリ際立たせて訳すようにすればOKです。
【全訳例】
科学は伝統的に貴族のもので、理論主義的で、知識を重視していたのだが、技術は下層階級のもので、経験主義的で、行動を重視していた。

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