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英語を読むためのルール16・その25

あれからしばらく『システム英単語』改訂新版のための語呂合わせの編集作業に忙殺されていたので、ルール16はしばらくお休みしていました。あ、今のより面白い語呂合わせを思いついたり、どこか変なところを見つけたらコメントしてくださいね。
さて、ルール16の方は「第2ルール」で足踏みしてましたが、これから「前置詞+名詞」やA of Bが出てきたらその都度用法を考えることにして、今回から「第3ルール」に入ろうと思います。「第3ルール」は「ことシリーズ」で、具体的な動作や状態を現実世界から切り取って、名詞化するためのルールです。つまり、「行く」は現実的な動きを伴う動作ですが、「行くこと」になったとたん現実感は消えてなくなり、相手の目の前にポンと置くことができるようになります。言ってみれば、3次元の世界が2次元化してどこへでも持ち運べるようになるようなものです。ことシリーズには次の3つがあります。
私がそこに行くこと
for me to go there(不定詞の名詞用法)
my going there(動名詞)
that I go there(従属接続詞thatが導く名詞節)
3つとも「私がそこに行くこと」の意味では変わりはないのですが、「私はまだそこへ行っていない、これからそこへ行く」のがfor me to go、「もうそこに行ったし、何度もそこに行っている」のがmy goingです。そして、that+文にはその両方を表現できる力があって、for me to go thereならthat I will go there、my going thereならthat I went thereと同じわけです。だから、書き換え問題は基本的に「for me to go there⇔that I will go there」や「my going ⇔that I went there」があるだけで、「for me to go there⇔my going there」のパターンはありません。
さて、今回は「ことシリーズ」の中のto不定詞を勉強することにしましょう。to不定詞にはことシリーズの「~すること」だけじゃなく、他にも2つ、全部で3つの用法があります。
一日中本を読むことは楽しい。(ことシリーズのto=不定詞の名詞用法)
To read a book all day long is a lot of fun.
本を読むために僕は図書館に行った。(何するためにのto=不定詞の副詞用法)
I went to the library to read books.
僕には今日読む本がない。(何するためのto不定詞の形容詞用法)
I have no book to read today.
ちょっと厄介なのですが、不定詞の副詞用法は「何するためにのto」だけじゃなくて、他にも4つ、全部で5つの用法があります。
あなたに会うために僕はここに来た。(何するためにのto)
I came here to see you.
あなたに会えてうれしい。(なぜ?どうして?のto)
I am happy to see you.
この本は一日で読んでしまうのが難しい。(何するのがのto)
This book is difficult to read in a day.
彼女は80才まで生きた [ 彼女は生つづけて、その結果80歳になった ] 。(その結果のto)
She lived to be eighty.
本当のことを言うと、僕は英語が嫌いなんですよ。(独立不定詞のto)
To tell the truth, I hate English.
さらに面倒なことに、同じtoでも、「to+動詞の原形」じゃなくて「to+名詞」だと、そのtoは前置詞になります。
日本人にとっては、英語はただの飾りなのです。(前置詞のto)
To the Japanese people, English is just ornamentation.
ということは、toを見たら上の8つが区別できないと英語は読めないことになります。一見するとものすごく面倒くさそうなのですが、toの原義は単に「指をさすこと」なんですよ!言い換えると、「何がしたいの?」の問いに対して指をさして「そこへ行くこと」、「何しに来たの?」の問いに対して指をさして「本を読むために」、「どんな本?」の問いに対して指をさして「今日読むための本」と答えているに過ぎません。逆に言うと、指をさすだけで答えられるような時にtoが使われるということです。ことシリーズのtoが「まだやっていないこと、これからやろうとしていること」の意味を表現できるのも、そのことに向かって事態が進んでいることを指さすtoが表現しているからです。まさに「指さすto」なわけですね。次回は「~ing」を勉強しましょう。

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