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英語を読むためのルール16・その22

今回も赤本の2007年度、名古屋大学の長文を使って遊びましょう。先ず、宿題から片付けましょう。なぜ insights (見通し)はモノなのに、それを飾る形容詞 intriguing が現在分詞になってるのでしょうか?言い方を換えると、モノを飾っているのに、「はしている」の現在分詞になっていて、「モノは人によってされる」の過去分詞にならないのはなぜでしょうか?今枝君!ちゃんと考えましたか?
From that research, scientists are gaining intriguing insights into the people we become as adults.  Does the manager who runs a congenial office call on the peacemaking skills learned in the family playroom?  Does the student struggling with a professor who play s favorites draw upon the coping skills acquired from dealing with a sister who was Daddy’s girl?  Do husbands and wives benefit from the inter-gender negotiations they experienced when their most important partners were their sisters and brothers?  All this is under investigation.  “Siblings have just been off the radar screen until now,” says Conger.  But today serious work is revealing exactly how our brothers and sisters influence us.
その研究から、成長してどのような人になるかということに関して、科学者たちは興味深い識見を手にしつつある。協調的な職場で指揮をとっている責任者は、課程の子供部屋で身につけた仲裁能力を働かせているのではないか。えこひいきをする教授と闘う学生は、パパのお気に入りだった姉妹とつき合う中で身につけた対処能力を生かしているのではないか。夫や妻たちにとって、最も大切な相手が兄弟姉妹であったときに経験した異性の兄弟姉妹とのやりとりが役立っているのではないか。それらすべてが、今、研究段階にある。「兄弟姉妹関係は、現在に至るまでレーダースクリーンの外にあったわけです」とコンガー(カンジャーが正しい)は言う。しかし今日の熱心な研究のおかげで、兄弟姉妹関係が我々に与える影響がまさに解明されようとしている。
普通なら、「人はする・している、モノは人によってされる」が常識的な発想です。こんな具合です。
僕らは水を汚染している。(人はしている)
We are polluting water.
水は僕らによって汚染されている。(モノは人によってされる)
Water is polluted [by us].
だから、「汚染水」は polluted water になるのです。つまり「人によって汚染された水」くらいの意味なわけです。でも、一部の動詞は「人はしている、モノは人によってされる」にならないものがあります。例えば宿題になっていた intrigue や、それと意味・用法が同じの interest です。
僕は英語に興味がある。(人はされる)
I am interested in English.
英語は面白い。(モノはしている)
English is interesting.
I am interested はどう見ても「be+過去分詞」の受け身なのに、「される・された」の受け身の訳語はついていません。また、English is interesting はどう見ても「be+現在分詞」の進行形なのに、「している」の進行形の訳語はついていません。中学の先生はこれを「熟語」や「慣用句」と呼んで、「人is interested in事」で「人は事に興味がある」と覚えなさい!と口角ツバを飛ばして力説してましたね。ま、言葉はある程度は覚えてしまうことも必要なのですが、理屈が分からないと気持ちが悪いし、なかなか頭に入りません。
この種類の動詞を薮下は「させる系の他動詞」と呼んで、他の他動詞と区別します。この「モノが人になにかさせる」の発想は欧米の「させる」の文化を象徴する表現で、日本の「なる」の文化にはない発想なので、このままでは和訳不能なわけです。「させる」の文化、「なる」の文化についてはここや、そこで書いているので、興味のある子は参照してみてください。
英語は僕に興味を持たせる。(和訳不能)
English interests me.
僕は英語に興味を持たせられる。(和訳不能)
I am interested in English.
英語は人に興味を引き起こしている。(和訳不能)
English is interesting.
「させる系の他動詞」の特徴は、be動詞が必要なとき(叙述用法)は「人is -ed」、「モノis -ing」になり、受け身にはbyが来ないことです。あ、もちろん人が人に興味を持たせる場合もあるので、例外は当然ありますよ!そして、このままの日本語では意味がサッパリ分からないので、「モノが人に興味を持たせる」や「人はモノによって興味を持たせられる」は両方とも「人はモノに興味を持っています」、「モノは人に興味を起こしている」は「モノは面白い」と日本語にします。だから、不思議なことに「人is interested」の受け身なのに「興味を持っています」の進行形の訳語が付くし、「モノis interesting」の進行形には「面白い」の普通の形容詞の訳語が付いています。
そして、「させる系の他動詞」由来の形容詞が名詞を直接飾る時も(限定用法)やっぱり普通の他動詞とは真逆になります。
興味のある読者(興味を持たされる読者)
interested readers
面白い本(興味を引き起こしている本)
interesting books
これも「-ed+人」、「-ing+モノ」と考えて良いでしょう。ほらね!「人はしている」、「モノは人によって」されるがひっくり返っているでしょ!これが「させる系の他動詞」なのです。あ、「させる系の他動詞」についてはここからシリーズで6回に渡って特集しています。興味のある子は参照してみてください。
さて、今回の宿題は peacemaking skills と coping skills の「-ing」です。今枝君!この「-ing」はもう前のところで勉強しましたよ!だから、君は自分なりの考えを持っていなくてはなりません。間違っても良いので、君の考えがききたいと薮下は考えます。メールでも良いので送ってくださいね。待ってますよ!

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