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AKB47君の憂鬱(7)

<質問>
以下は1997年度の京都大学・大問2の英文からの抜粋と、その部分の赤本の和訳です。
Then the miracle happened.  Suddenly there was a fierce blast of wind on my right cheek―and (2)we all stopped dead in our tracks.  Just as well that we did!  As if a giant banana skin was being peeled back, the mist rolled towards us in a dense, solid mass―leaving in its wake a totally clear patch of air.  There was the valley, several thousand feet below us, and we found ourselves standing within a few yards of the edge of the cliff!
  その時奇跡が起こった。突然激しい突風が私の右頬を打った―そして私たち全員はその場にぴたりと立ち止まった。立ち止まったのがよかった!まるで巨大なバナナの皮がむけていくかのように、霧が濃くどっしりとした塊になってむくむくと私たちの方に動いてきた―そして霧の動いた跡に、霧が絶えて空気の澄み切った部分が残った。私たちの下には深さ数千フィートに及ぶ谷があり、私たちは断崖の縁から数ヤードもないところに立っていたのだった!
質問ですが、下線部に3つもなぜそんな意味になるのか分からない表現があります。先ず、just as well that we did の表現ですが、may wellにも同じ「した方が良い」の意味があると思うのですが、as wellとどう違うのでしょうか?次に、in a dense, solid massのsolidがどうして「どっしりとした」の意味になるのか分かりません。最後に、in its wakeがどうして「霧が動いた跡に」になるのでしょうか。wakeは「目が覚める」ではないのでしょうか?
<回答>
AKB47君!相変わらず君は納得できないと気持ちが悪い性格ですね。言葉なのですから、ある程度はそのまま覚えてしまうことも必要です。でも、as well なんかはよく問題に絡んで来るので、覚え方をちゃんと考えておくのも悪くありません。
では、may well と as well の違いから考えてゆきましょう。wellは基本的には「良い」が原義です。「身体の調子が良い」から「①健康である」、「結果や出来が良い」から「②上手に、うまく」、「程度が良い」から「③ずいぶん、かなり」、「都合が良い」から「④適切に、ふさわしく」の意味が派生してきます。
その well に as がひっつくと副詞・形容詞に、may がひっつくと助動詞に変身します。こんな具合です。
暑い最中(さなか)に、赤ん坊を車に置いて来るべきではないと肝に銘じておくと良い
It is as well to remember that babies should not be left in a car in hot weather.
彼がそう言うのも分かる。
He may well say so.
as well の方はbe動詞の補語になってるので形容詞、may well の方は原形sayの直前にあるので助動詞だと分かります。そして、It は形式主語でto 以下が真主語になっています。あ、「彼がそう言うのも分かる」も「良い」の仲間です。
・彼がそう言うのも分かる、分かる。
・彼がそう言うのも仕方がないわね。
・彼がそう言うのももっともじゃない。
・別に彼ならそう言っても良いじゃないの。
この4つの文は結局同じ事を言ってます。そして、このas や may はただの記号で、as や may自体に何か意味があるわけではありません。言い換えると、as はそれが形容詞や副詞であることを表現するだけの記号、may はそれが助動詞であることを表現しているただの記号なわけです。あ、同じmay wellでも次のは例外です。
彼はそう言うかもしれません。
He may well say so.
この may well もやっぱり助動詞なのですが、may とほとんど同じ「かも知れない」の意味で使い、well の存在価値はほとんどなくなってしまってます。さて、京都大学の問題文の as well を見てみましょう。
僕らがそうした方がむしろ良かったんだ。
[It was] just as well that we did.
さっきのと全く同じで、It は形式主語、真主語は that 以下です。just は「実際は」とか「本当に」の意味の副詞。口語になるとThere is や It is が省略されることが良くあります。AKB47君!これでmay well と as well の違いが分かりましたか?あ、この may や as を単なる「記号」と捉えるやり方は、ただの「覚え方」です。決して文法的な事実ではありませんよ!ま、ネイティヴが may well や as well を見たときに、この2つをだいたいこんな風に区別していると思っておいてください。ちょっと長くなってしまったので、solid と wake は今度やりましょう。

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