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【講義ノート93】「A>B」の補集合は「A≦B」!?

■彼は僕の父親よりも若いということはない。
He is not younger than my father.
ネーティヴがこの例文を目にして、最初に頭に思い浮かぶのは「彼と僕の父親は同じくらいの年齢だ」の意味です。つまり、「not younger」を「若いわけじゃない」=「同じくらいの年齢である」と発想します。これはとっても自然なことで、『これだけ英語構文』の第3構文でやった「鯨の公式」を思い出してくれれば簡単に分かります。忘れた子はここを参照してください。
▼このカップにはあれよりもたくさんの量の水が入っているわけではない。
This cup has no more water than that one.
▼このカップにはあれよりも少ない量の水が入っているわけではない。
This cup has no less water than that one.
上は「水の量が多いわけではない」=「同じくらいの量」、下は「水の量が少ないわけではない」=「同じくらいの量」と発想しましたね。そこから「馬が魚でないのは、鯨が魚でないのと同じだ」の意味が出てきたわけです。noがnotになっても基本的な意味に変わりありません。つまり「not+比較級」は「同じくらい~」と考えるのが普通なのです。だから、上の例文も「彼は僕の父親と同じくらいの年齢だ」だと考えます。
ところが英文法的には、この例文はフォレストやCobuild English Usageに書いてあるように「彼は私の父と同じくらいか、それよりも年が上」の2つの解釈ができます。つまり、A>Bをnotで否定するのだから、その補集合の「A=B」か「A<B」の意味になると言うのです。ま、数学的にはそうなんでしょうが、言葉は数学の様にキッチリ割り切れません!逆にそうだとすると、1つの英文に2通りの解釈ができるんだから、そんな曖昧な表現は避けるべきでしょうね。じゃあ、どう表現したらよいかというと、こんな具合です。
▼彼は僕の父と同じ年齢である。(A=B)
He is as young as my father.
▼彼は僕の父親よりも若い。(A>B)
He is younger than my father.
▼彼は僕の父親ほど若くはない。(A<B)
He is not as young as my father.
大学入試問題は選抜クイズですから、正解が複数あってはいけません。だから、例文の様に2通りに解釈できる表現を嫌います!先ずはこれが出題されることはないでしょうね。
【第21章 比較(1)】例文182

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