情報の授業でCMSの話

CMSの話をするので,職場のブログがどんな風に編集できるのかというのを実際に見せてみようと思う。そこで実際の編集画面のスクリーンショットを撮ってみたりするわけだ。ワープロ感覚で文字の色を変えたりもできるし,画像wata2012だって簡単に添付できる。

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学年通信

学年通信の当番だったので,こんな文章を書いてみた。

国立情報学研究所などが開発した人工知能「東ロボくん」がセンター試験の模試に臨んだ結果についての報告会が先日行われました。テレビのニュースなどでも取り上げられたので,その話を耳にした人も多いのではないかと思います。実際のところ,まだ目標とするレベルには到達していませんが,それでも科目によっては平均点以上の成績,多くの大学でA判定を取る程度の結果は出したそうです。コンピュータのプログラムに過ぎない人工知能がこのような結果を出したことについて,どのようなことを考えましたか。

以前はコンピュータを使うにあたっては,コンピュータが扱いやすい形に問題を整理することが必要でした(場合によってはそのためのプログラムを開発します)。それは人間にしかできないことだと従来は考えられていました―人間が問題を解決するためにコンピュータを下働きに使うのだ,それが逆転するのはSFの世界の話だ,と。しかし,人間用に書かれた入試問題を一部の人間よりも良い成績で解くことができる,人間のための指示を平均的な人間よりもうまくこなせる可能性が既に示されました。それに,実際に人間がコンピュータの下働きを(非常に安価な報酬,あるいは無報酬で)する現場はもう既に存在しています。たとえばAmazon メカニカルタルク,画像や動画サイトなどのタグ付け,…。

コンピュータは人間よりも安い経費で働くことができます。このことを言い換えると,コンピュータと同程度(あるいはそれ以下)の仕事しかできない者に高い賃金が与えられることは今後なくなるということです。そのような仕事を割り振る先は日本のような人件費の高い国でなくてもいいのですし。

「一を聞いて十を知る」のが人間の頭脳の優れた点です。一方コンピュータによる人工知能は「一兆を聞いて十を知る」アプローチを採用しています。暗記ばかりで勉強を乗り切るのは後者のアプローチですが,それでは決してコンピュータに勝つことはできません。人間は一兆を聞くことができませんから。さあ,どうやってコンピュータに勝てばいいでしょうか。

期末テストを目の前にしている君たちにしてみれば,少しでも効率よく勉強したい,余計なことはしないで済ませたいという気持ちが起きるのは,ある意味しかたないことです。しかしそのことが「劣化した知識」を貯めこむことになってしまうことを危惧します。点数をとるための最適化はしばしば劣化を伴い,悪貨が良貨を駆逐するように,点数をとる以外には役に立たない知識が蓄積されます。

内田樹は橋本治との対談の中で,十代の若者のコミュニケーションについて今は,傍で聴いていると,ほんとにストックフレーズが行き交っているだけなんです。出来合いの言葉をひたすらハイスピードでやり取りしてる。語彙もわずかだし。そうでなければ,うちの子もそうでしたけど,沈黙している。と述べています(ちくま文庫『橋本治と内田樹』から引用)。十代の感情なんてそんな単純に表現できるものじゃないはずだろうとか,単純な表現ばかりしていると単純な考えや単純な感情しか持てなくなってしまうとか,言いたいことはいくつかあるのですがここでは割愛します。確認テストや定期テストに出される問題には「ストックフレーズ」で処理できてしまうものも少なくありません。しかし耳あたりのいい言葉を並べただけの歌詞が時間の消費でしかないように,ツルツルしたストックフレーズは何も生み出しません。無理やり紡いだザラザラの言葉で沈黙を破ることでしか,新しい考えは生まれません。「○○を勉強して何の役に立つんですか」というような質問がありますが,それはわざわざ何の役にも立たないように勉強している者の錯覚からくるものでしかないと考えています。

1964年の東京オリンピックの頃に現れた新幹線やテレビの新技術は社会を変化させました。2020年の東京オリンピックのときにはどんな変化が起きるのでしょう。「東ロボくん」は2022年までに東大に合格することを目標にしています。それが実現されるまでに,少なくとも教育は変わっているはずです。

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レイヤー化する世界

佐々木俊尚の『キュレーションの時代』『レイヤー化する世界』を続けて読んだ。国とかいろんなシステムって,「なりゆき」で,「とりあえず」今の形になっているものなのだな。なのに昭和の頃の,ほんの一時期のものでしかなかった現象を,追い求めている人が多いように思える。この世界が変わっていくことに目をつぶって,今の状況への最適化を追いかけさせる教育をこのまま続けるのは罪悪じゃないかという気がしてくる。

いつかこの世界も滅ぶ日がくるからという歌詞を書いたのが25年くらい前のこと。やっぱり「光」とは戦わなくてはいけないんだろう。

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詰め込みとか詰め込みじゃないとか

同僚との会話から。詰め込みとか詰め込みじゃないとか,勉強しないとかいろいろ言うけど,「勉強する」ってことがどういうことかわかっていないだけじゃないのかな。だから覚えるべき事柄とどうでもいい事柄の区別がつかず,ひたすら頭に詰め込もうとするから本人は詰め込みだと感じてしまう…とか,勉強するという行為がもっと明確にわかってればそれをするけど,何をしたらいいのかわからないから手をこまねいている…とか,そんな状況があるような気がしてならない。

「勉強ができる」というのは成績がいいことを表すんじゃなくて,勉強という行為を実行できるということを表してるんだと思うな。

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合宿の準備

来週合宿なのだが,詳細が決まっていない。そんなわけで前顧問とキャプテン以下部員3名で試合の後でミーティング。部員たちがいろいろリアルに真剣に考えているので,いい話し合いができたように思う。なんだかすごくホッとした。

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安直なネーミング

某原稿の校正をしつつ思ったこと。PenFlowchartって安直なネーミングだな,ということ。PENのプログラムをフローチャートで作るんだから,「とりあえず」こんな名前にしとくか,というようなことを思った気がする。プロジェクト名をつけないとプログラム書き始められないからということで,暫定的につけた名前だった気がする。でもそのまま世に出して,今となっては変えようという気もなくなっているし,もはや変えてしまうことにはデメリットの方が大きくなっているようにも思う。

他の人が作ったプログラムの名前には,けっこうイカしたものがある。MS-DOSのときに使っていたMIELなんかは何かの頭文字を並べてMIELになっていた。今となっては例をあげようにも思い出せないが,そういうのがたくさんあったんだよな。私のプログラムの名前でそれなりにシャレが効いてるものといえば,差し込み印刷ユーティリティを「いんさ〜つ」にしたというくらいか。

一方,私はこの安直なネーミングでも,そんなに悪くないと思っているところがある。ネーミングだけではない。ソフトウェアの画面デザインでもそうだ。たとえばAndroidアプリ「はかるだけCSV」のスクリーンショットなんて,一般の人が見たらいかにもやる気なさそうな画面に見えるだろう。しかし決してやる気がないのではない。カッコいい画面にできればそうしたいという気持ちはもちろんある。しかし何が「カッコいい」のかわからないし,このUIでも決して悪くはないとも思っているのだ。開き直りではなく,本当に。

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「役に立つ」ということ

SYNODOSというサイトに科学史家である隠岐さや香氏のインタビュー記事がある。「思想の歴史」や「制度の歴史」「文化の歴史」の話も面白いのだが,2ページ目の「『役に立つ』ってどういうこと?」の章は高校生にも読んでほしい。日本語の「役に立つ」は個人の実利になるかを表すことが多いが,ラテン語の「utilitas」には共同体のためという概念が入ること。日本では今でも西洋に追いつくために「科学」を「役に立つ」ものとして取り入れてきた19世紀の考えをひきずっていること。

「○○って何の役にたつんですか」は,やらないための言い訳が欲しくて言ってることも多いのだけど,今の自分が考えついたりイメージできたりする程度の「役に立つ」なんて大したものじゃなかったりする。

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